
月刊ソトコト 株式会社 木楽舎 取締役社長 日谷 潔 氏
1958年広島生まれ。広島県立尾道北高校を経て、青山学院大学法学部卒業。
83年福武書店(現ベネッセコーポレーション)入社、取次・書店営業をはじめとして、新規事業開発、人事経営スタッフ
など15年間勤務。98年ジェイ・スカイ・ビー(現スカイ・パーフェクトコミュニケーションズ)入社、CSデジタル衛星放送の
営業、販売促進など4年間勤務。02年ユーリーグ入社、5年半勤務。
07年10月10日より月刊『ソトコト』(株)木楽舎・取締役社長に就任。尾道サポーターの会幹事メンバー。
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エコを身近に、そして親しみを
- 雑誌「ソトコト」の役目とは何ですか?
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今年7月には「北海道 洞爺湖サミット」が開催されます。
最近「地球温暖化」「CO2削減」などの環境問題の話がよく話題になりますよね。
でも、なかなかわかりにくいと思いませんか?
環境については、もちろん今後、「CO2削減」といったことも興味を持ってもらえた方がいいと思いますが、
例えば、最近は“マイ箸”を持っている人も増えてきましたが、今年の「ロハスデザイン大賞2008」ではモノ部門大賞に
「竹マイ箸」が選ばれました。竹は日本の山で過剰になっており、木に比べて用途の少ない竹を利用することで、山の
環境にも良いという相乗効果をもたらしているんです。しかも竹の箸は見た目も結構カッコいい!
このように、環境との付き合いを“ファッション”から入っていってもいいと思うんです。
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ソトコトは、エコを“身近に”、“親しみやすく”感じてもらうためにあるんです。だから、
ソトコトの誌面の中で読んだことを身近に感じてもらい、読者の方に実際に体験してもらうことが大切なんです。
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なかなかエコって実践しづらいけれど、比較的アクションしやすいことから行ってもらって、粘り強く、続けていくことが
重要だと思っています。
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知り合いから聞いた話なんですが、エコを呼びかけたイベントの帰りに、参加者でありながらポイ捨てをしている人が
結構いたらしいんです。せっかくエコを呼びかけても浸透していなきゃ意味がないんです。
ではどうして浸透しないかというとやっぱりそれはライフスタイルの一部として根付いてないからだと思うんです。
でもそのことを気付かせようと(相手を動かそうとする)活動するよりも、まずは「自分」で環境に良いことを実行し、だん
だん共感してくれる人が増えたら、いつのまにか良い文化が生まれて、より多くの人が環境に良いことをし始めるんだ
と思うんです。
誰かが、こうしたほうがいいよ!って言うよりも、まずは行動で示すことでプラスの流れにもっていかせることの方が良
いと思うんです。
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“地球人”としてなにをすべきなのか
- 「ソトコト」が社会に伝えたいメッセージとは?
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より明るくて良い出来事をもっと伝えたいと思っています。
今は、毎日悲しい事件ばかりで、悪い話に費やす時間が7割、良い話が3割くらいなんじゃないかな?
そんなんじゃ閉塞感ばかりを感じて気持ちまでこわばってしまう。
だから、「ソトコト」では悪い話じゃなく、良い話をどうやってみんなに伝えていくかがテーマですね。
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一番は、世の中の人が良い話に興味がひかれていってくれたらいいと思うんです。
社会貢献だとか、エコだとか、世の中がもっともっと良くなる方向に興味をもっていってくれたら、今は需要があって暗
いニュースばかりを書いている媒体も、明るい話を書くようになるかもしれないと考えています。
最近は、昔に比べて『ありがとう』という言葉を使うことが少ない気がするんです。
でも人を思いやる気持ちは本当に大切だと思っています。それに、実は幸せって人からもらおうとするよりも、自分から
与える事によって、結果的に幸せが返って来るものなんですけどね。
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そういう“心のゆとり”も「ソトコト」では伝えていきたいですね。
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また今年は「隣人祭り」というものが日本に初上陸しました。
これは地域の隣人の人たちがそれぞれに集い、食事をしながら語り合うもので、世界29カ国、800万人の人が参加して
いるものなんです。今は凶悪な事件が増えていますが、解決の糸口は“隣人とのコミュニケーション”だと考えていま
す。「ソトコト」では今後、この「隣人祭り」を紹介していき、たくさんの人にコミュニケーションの大切さ、そして人を思い
やれる環境作りについて伝えていけたらと思っています。
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最近は、幼児期から大人までさまざまな対象の生活スタイル本がありますよね。
でも、ソトコトの対象は国境を越えて、性別を超えて“地球人”としてなにをすべきなのか、と地球全体が対象なんで
す。これからは地球が幸せになれる何かを生み出せたらいいと思っています。
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- 「ソトコト」を購読するとカーボンオフセットに?!
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京都議定書で、「日本は、温室効果ガス削減を6%減らす」、ということが決まりましたよね。
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今年は実際にその決まりを実行に移す年です。
しかし、具体的に個人ではCO2を減らす、ということが計りにくいと思うんです。
そこで、私達「ソトコト」が年間の定期購読をいただいた方の“一年分のCO2(365kg)”の排出権を購入し、「CO2排出
削減貢献証明書」を発行します、というのを作ったんです。1人につき、1日に約1キロのCO2を排出しているのです
が、これが「ソトコト」を年間定期購読をすることによって、自分たちが排出する“CO2の一年分”を削減しよう、という働
きになっています。
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またCO2排出権ビジネスというのは、これからのビジネスになると思うのですが、まだ仕組みを理解している人はまだ
少ないから、そのキッカケを作れたらいいとも思っています。またそういう1つのツールがあるってことが大切なんだと
思っています。
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「これから!」と思える姿勢
- 若者に向けてメッセージをお願いします。
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これからはもっと世界に目を向けて旅をしてほしい。
いろんな文化に触れて、いろんな人と交わって、それぞれのいいところを知ってほしいです。
もちろん、良いところだけでなく悪いところを見た上で、良いところを見つけてほしい。
その人も気付かないような良いところを発見できる人が増えていったらみんなでもっと幸せになれると思います。
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それから、いつまでも若者の心をもち続けて欲しいです。
「僕はもうおじさんだからなぁ。」とかじゃなくて、いつまでも「これから!」と思える姿勢が大切!
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- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。
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編集後記
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今回のインタビューで最も印象に残ったのは日谷氏自身の人柄の良さでした。
さりげない気遣いや、真剣な眼差しに日谷氏の生き方が映し出されていたように思います。
学んで、遊んで、楽しむオシャレなライフスタイル。それが雑誌『ソトコト』の生み出す究極のエコ!
益々、メディアでエコやライフスタイルが問われる今、雑誌『ソトコト』とこれからの日谷氏の活躍に目が離せません!
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ソトコト.net URL: http://www.sotokoto.net/
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