SOL.NET TOP > SOL INTERVIEW > NO.013 駒崎弘樹 氏
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駒崎弘樹氏
『社会を変える』を仕事にする

特定非営利活動法人(NPO)法人 フローレンス 代表理事 駒崎 弘樹 氏

1979年東京都生まれ。99年慶應義塾大学総合政策学部入学。01年(有)ニューロンに共同経営者として参画し、株式

会社化後、同社代表取締役社長に在学中に就任。学生ITベンチャー経営者として、様々な技術を事業化する。ITベン

チャーを共同経営者に譲渡後退社し、「フローレンス・プロジェクト」を学生時代の後輩と共にスタート。04年度内閣府

のNPO(特定非営利活動法人)認証を取得、代表理事に。05年4月から江東区・中央区にて全国初の「保険的病児保育

サポートシステム」である『フローレンスパック』をスタート。2012年までに東京全土の働く家庭をサポートすることを志

す。

-

 IT起業家から社会起業家へ

- フローレンスの事業内容を教えて下さい。

-

私どもNPO法人フローレンスは、病児保育と言われる保育の事業をしている団体です。

病児保育とは、風邪や発熱など、軽度の突発的な状況で子供を預かってケアすることをいいます。現状では風邪を引

いた子供は保育園などでは預かれないというのが基本的な常識になってしまっています。そこで私達が、施設ではなく

人の家で預かるという、家が保育園になるサービスを提供しています。また、その延長で、地域、利用者、スタッフの

方々との交流会など、一種のコミュニティなども作っています。収益モデルは、保険のような形にしています。最初に、

保険の見積もりのような、子供の発病率というのを計算します。子供の発病頻度やそれに対する料金などを見積もら

せて頂いて、3ヶ月ごとに再見積もりをします。3ヶ月ごとに再見積もりをします。発病率が高い子供だとちょっとづつあ

がっていく。そんな料金モデルの形に工夫しました。この仕組みは、毎月使われると全然成り立たないのですが、あま

り使わない人もいるので、そのような人たちが預けてくれたお金をより困っている人に使っていく、いわゆる共済というよ

うな 財務的モデルになっています。

-

- 事業をやるきっかけとなった出来事を教えて下さい。

-

今の事業をする前に、僕は大学 3 年の頃から技術系のITベンチャーを経営していたのですが、1年半くらいやっていく

うちに自分が何の為にやっているのかよく解らなくなって、自己分析のようにあれこれと自分と向き合って考えるように

なりました。それで、自分は何となく社会の役に立つ、社会問題を解決する、そんなことをしたいという欲望を持ってい

ることに気づいて、仕事としてやっていくことを真剣に考えるようになりました。そんな時に、ベビーシッターをしている私

の母から、子供が熱を出して会社を休んで解雇されてしまった人がいる。という話を聞いたことが大きなきっかけでした

ね。そんな当たり前のことをして職を失ってしまう社会に自分が住んでいたのだと、恥ずかしながらその時初めて気づ

きました。僕が小さい時は病気などで熱を出した時は近所に住んでいたおばさんが預かって面倒をみてくれたんです

が、そういった営みが失われてしまっている。それじゃあ、なにか新しい繋がり合いというものを作れないかと思って、

この病児保育という事業に取り組んでみようと思いました。

-

 フローレンスのいらない社会を創る

- 日本の社会起業の現状についてどのようにお考えですか。

-

日本では人材層の厚さが薄く、職業としてまだまだ認知されていないのが現状です。そんなネガティブな面もあります

が、日本は間違いなくソーシャルベンチャーやソーシャルビジネスを必要としている状況があります。企業とNPOとの

コラボレーションが非常に待望されていて、NPOに事業委託するという形が出始めてきています。経済産業省がソ

ーシャルビジネスを支援する補助金体制を作るというお話もあったりします。しかし、人材の参入がなければニーズが

あろうとも市場は広がっていかない。だから、僕は若い世代や人材にこの業界に参入してもらいたいと思っています。

僕たちはその為のロールモデルになろうと努力をしています。政治家や官僚だけに公のことを任せるのではなく、自分

達で、解決策、ソリューションを出していくってことが必要だということに、一人でも多くの人が気づいて一つでも多くの

アクションを起こしていく。そんな流れを作っていきたいなって思っています。

-

- 病児保育を解決できたら、将来的には何をしたいですか?

-

つまり、子供が熱をだしても預けられないという状況は、子供が熱を出したとしても休めないような社会や、働く環境が

原因なのではと考えています。その為に、企業社会を変えるようなアプローチはできないかと思っていて、その一つが

ワークライフバランス事業です。いろんな企業様でワークライフバランスというものが導入されれば、そもそも病時保育

なんて必要なくなりますよね。病児保育なんていらないよって言われるような社会が一番だと思います。

僕たちがモデルになってソリューションを提供していくことで、模倣する人たちが増えて、フローレンスがもう必要ないっ

て言われる状況になって終了することを目指しています。

-

- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。

-

 編集後記

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世の中では結婚・出産を機に仕事を辞める女性が、約7割にも達しているそうです。まだ仕事をしたいと考えている女

性のためにも、そんな社会を行政から変え、社会的イノベーションを起こすべく活動するフローレンス。

アナタもフローレンスでパイオニアになりませんか?

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『特定非営利活動(NPO)法人 フローレンス』 URL: http://www.florence.or.jp/

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