
アクトインディ 株式会社 代表取締役 下元 敬道 氏
1976年生まれ、高知県出身。青山学院大学卒業後、商社に就職するも組織の大きさや歴史によるしがらみ、習慣など
に納得できず9ヶ月で退社。その後インターネット広告代理店へ転職。入社約半年で事業部長に就き、約2年半の間に
事業部長として売上高約10倍の成長を遂げる。2003年6月アクトインディ株式会社設立。
葬儀業界の透明化、安心、納得できる葬儀を提供する「葬儀サポートセンター」をはじめ、社会にとって有意義な価値
を提供することに全力を注いでいる。
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葬儀のエージェント
- まず、アクトインディの事業内容を教えて下さい
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葬儀サポートセンターは、 葬儀を挙げなきゃいけない方からヒアリングをしてその希望・要望にあったタイプの葬儀社
さんを紹介して、マッチングするという事業です。まず、うちで葬儀社さんを審査します。
例えば、料金体系が適正であるかどうかとか見積書と請求書をちゃんとだしていて、そこに消費者を裏切るようなこと
がないかとか。そういったことをこちらで基準を作って、色んな葬儀社さんを調べて、合格か不合格かを決めていくんで
す。合格した葬儀社さんを、葬儀社さんを探している方に紹介するっていうサービスなんです。
合格した葬儀社さんでも、地域の伝統にのっとった葬儀をするのが得意な葬儀社さんもいれば新しいやり方をする葬
儀社さんもいて、いい葬儀社さんの中でもタイプが色々あるんですよ。収益としては、葬儀社さん側から、葬儀のマ
ッチングがキチンとできて、葬儀が終わった時点で一定の手数料を頂いている形になります。だから、葬儀社さんにと
っては超ノーリスクなんですね。提携するのには一切費用はかからなくて、条件としてはキチンとしたサービスをキチ
ンとやっているかどうか。審査を通過すれば、まったく無料で提携できます。
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- もともと葬儀業界というのはどのような業界だったんですか
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僕が葬儀サポートセンターをやろうって思ったときは、前もって葬儀社さんのことを調べることをほとんどの方がしない
業界でした。まさに行き当たりばったりですね。
近所にあるからとか病院で紹介されたからとか酷いときは病院にいつの間にか葬儀社さんが来ていて、いつの間にか
そこに頼むことになっていたとかね。そういうことが殆どだったんです。
葬儀の平均が 250 ~ 300 万円かかると言われているんですが、 250 ~ 300 万円の買い物をするのに何も調べない
で、どんなことをしてくれるのかもわからないまま契約をしているんですよ。例えば、車を買うことになって、ファミリーカ
ーなのかセダンなのか 4WD なのか軽自動車なのか何も解らずに契約して、車が来てみるまで解らないって状態です
よ。中古の軽自動車が来るかもしれないですしもしかしたらベンツが来てラッキーってなるかもしれないですが(笑)
葬儀業界はそんなレベルだったんです。
無知につけこんで、葬儀社さんのペースで話を進めていくっていうのが葬儀業界だったんですね。そこの間に誰かエ
ージェントが入って、ここはおかしい、それは違うんじゃないか、っていうのをちゃんと成立させてくれるやつがいれば、
そうはならないだろうって考えたのが葬儀サポートセンターをやるきっかけだったと思いますね。
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生きた価値を遺す
- 会社を作りたいと思ったきっかけとなった出来事はありますか
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もともと自分で何かやりたい、自分の会社を作るっていう目標は持っていたんです。大学3・4年の頃には自分で会社
を作るってことは決めていたんですよ。自分がせっかく生きたからには、自分が生きた価値を世に残したいなっていう
のは中学校くらいから考えていました。
自分の価値観や生き方を残すのはどういうことだろう?と考えた時に自分で会社を作って、自分の価値観、自分の思
いっていうのを残していきたいって考えたんです。会社っていうのは継続していくじゃないですか。ちゃんと経営が成り
立っていればの話ですが。しかも、別に自分がいなくなっても会社は残るんですよね。
そういう意味では、自分の生きた価値っていうのを世に残して、社会に価値を提供していくってことを継続していくのが
会社だって思っていてそんな会社を作りたいなっていうのを漠然と思ってました。
転職して入った会社が絵に書いたようなベンチャーで、社員が僕ともう1人しかいなくて後は社長っていう3人の会社だ
ったんですね。そこで起業の疑似体験みたいなことはできました。そこはインターネット専門の広告代理店だったんで
すけど、その仕事が情報っていうものを世に出すという観点から、色んなお客さん、色んな会社と一緒に仕事をするこ
とができたのでそれは凄く今のビジネスのヒントになっていますね。
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- 今後のアクトインディのビジョンを教えて下さい。
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情報をどういう風に伝達していくかっていうことは今後もやっていきたいと思っています。
アクトインディの根本にあるものを簡単な言葉でいうと、人が喜ぶことのお手伝いをしたいっていうことがあります。
葬儀サポートセンターっていうのは、結局知らなくて損をするっていう人がたくさんいる葬儀業界で僕らがちゃんとした
情報を知らせることによって、悲しい思いをしなくてすむ人が増えるっていうことをお手伝いしたい。
そういう所から始まったんですね。だから、他にも知らないことを知らせることで誰かがハッピーになるっていうものが
あって、うちがやりたいと思う分野であれば、やっていくつもりはあります。
全然関係ない方法で喜びを創造することができる喜びを作れるっていう分野があれば、それはそれで全然やっていき
たいと思っています。
例えば、飲食とかがそうですね。情報伝達という分野においてもサービスを拡張していくつもりはあるんですが、一方
で、別に情報という分野じゃなくても、人が喜んでくれる手伝いのできる分野であれば積極的に入っていきたいと考えて
います。ただ、あんまり大きくしていきたいとは考えていません。
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全ての人からOKと言ってもらえる会社
- 下元社長が考える、社会起業の定義っていうのは何ですか
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事業の評価基準として、資本主義であれば多少の倫理観っていうのはあるのかもしれないけど、まず違法じゃなくて、
いかに効率よくお金を稼ぐかっていうのが、資本主義社会の中で会社が求められることだと思うんですね。
でも、僕は会社っていうのはそのベクトルだけではないと思っているんです。
もちろん、そこは重要です。何故なら、キチンと黒字をだして、キチンと利益をだしていないと継続していけないから。
継続していけないと、従業員とその家族、取引先、お客様を幸せにできないから絶対に黒字を出して、キチンと稼ぐこと
は必要です。ただ、その稼ぎ方がみんなが幸せになれるものであるかどうか。提供する側もありがとう、提供される側
もありがとう、それを見ている人達も凄いね、いいねって言ってくれるかどうか、その指標が決定的に大事だと思ってい
ます。
色んな価値観があるので全てのプレイヤーから OK をもらえることは本当に難しいことだと思うんですけど、ちゃんと
心のある人達から OK だと言ってもらえる、全てのプレイヤーから OK だと言ってもらえる会社がベストな会社であり、
それを一般的に社会起業っていうのかな、っていう気がしていますね。
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やるか、やらないか
- アクトインディという会社を立ち上げる前と後で変わったことはありますか
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一番変わったことは、覚悟と責任感ですね。
もともとベンチャー企業にいたときも、自分が社長のつもりっていう感覚で仕事はしていてそれで責任感は持っている
つもりだったし、覚悟もしているつもりだったんですけど、実際自分で会社を立ち上げてみて、自分で世の中に対して、
自分が社長としてこんなことをやりたい、こんなことをやる、社会をこんな風に変えたいって言うと、やっぱり全然重さが
違うんです。
例えば、従業員の雇用に関しては、前の会社にいる時も新しい社員が入ってくるたびに、絶対入ってきてよかったなっ
て思わせようって考えていました。でも、自分が代表で人を採った時と、従業員の一人として人を採った時とで全く感覚
が違う。そういう意味では、仕事っていうものに対して、自分がアクトインディっていう旗を揚げて、そこに集まってきてく
れた人達に対しての責任感や覚悟っていうのは、立ち上げる前ではちょっと想像できないくらいの重さだっていうのは
今感じています。
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- 困難なことにぶつかった時に心がけていることはありますか
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困難にぶつかった時は、「できる、できない」じゃなくて、「やるか、やらないか」ということで決まると思っています。
すごい壁が目の前に立ちはだかった時に、この壁をどうやったら破れるかなぁとか、無理かなぁ、って考えていたら絶
対無理だと思うんです。そうじゃなくて、この壁をどうするか、破る、乗り越えるって考える。やるって決めたら、やるしか
ないと思うんです。壁ができた時に自問自答する。本当にこの壁に対して破れると思っているのか、乗り越えられると
思っているのかって自分に対して問うんです。
自分で絶対にやりたいと確信できれば、あとはやるって決めて、できることからやっていく。
人がどういう人か解ったりするんですよ。自分の力だけでどうにもならないことでも、やるって決めて必死こいてやって
いたらその壁を破るのに助けになりそうなもしくは、一緒にもがいていたら、そういう人からいきなり声がかかったりと
か。一生懸命やっていると、色んな形でそういうものが降ってくるんです。
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要はそこで腹をくくれるかどうかだと思います。
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ただ、人に委ねているようだと、結局壁は破れないと思うんです。例えば、会社として次のステージに行きたいと思って
いて、そのプロジェクトを会社として立ち上げる。で、そのプロジェクトマネージャーっていうのがいて、そのマネージャ
ーが責任を持ってプロジェクトをやるってなっているんだけど、プロジェクトが立ち行かなくなったときでも、最終的に社
長の自分が最後の砦だと思って、自分がそこに出て行って 1 人になってでもやりきるつもりがあるかどうかを自分で考
える。そしてやる。その覚悟があれば、次に進むと思う。要はそこで、腹をくくれるかどうかだと思います。
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- 下元社長は人の志を大事にしているとのことですが、なぜ志を大事にするようになったんですか
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ちっちゃい頃から、自分がカッコイイと思う人が物欲を満たした人とかをカッコイイと思うんじゃなくて社会をいい方向に
変えた人だとか、多くの人から「あの人がいなかったら今の自分はいない」って言われているような人がカッコイイなっ
ていう感覚はあったんです。その感覚は、大学に入ってから、司馬 遼太郎さんの「竜馬がゆく」とかを読んで、かなり
確立された感はありました。
結局、男に生まれたからには、何か世に価値を残して去っていかないと、これは男じゃないと思って(笑)
それは、決して物質的なものをたくさん持っているだとか、お金をたくさん得ているだとかじゃなくてどれだけ多くの人達
にプラスの影響を与えられるのか。それが直接的じゃなくても、間接的にそれが広がっていく、そこに貢献できれば何
か価値があるんじゃないかなって思っています。
全然、見えなくても、残らなくても、誰かに褒められるとかはどうでもよくて、とにかく小さなきっかけでもいい。
どれだけ多くのきっかけを自分の後に残していけるかっていうことは、凄くこだわっていることですね。
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- 下元社長の考えるミッション(目標)を達成した後にやってみたいことなどはありますか
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多分、ずっとこういうことをやりたいんだと思います。
ただ、自分で事業をやるっていう方法以外にも、先ほど話したようなきっかけをたくさん作る方法っていうのはあると思う
んですね。そんなに社長という立場でずっとやっていこうって気はなくて(笑)僕は高知県出身なんで、高知で色んな奴
らの可能性を引き出したいと思っています。自分の可能性を信じていないやつばっかりなんで。
例えば、僕が独立して社長やっているっていうと、
「凄いですねぇ、どうやったら会社とか作れるんですか?」
「どうやったらそんな自分の思いを事業にできるんですか?」
って聞かれるんですけど、そんなん誰だってやったらできるんですよ。絶対できるんですよ、みんな。そんな能力に差
はないと思うんです。ようは「やるか、やらないか」の違いだけだと思います。でも、みんな凄く謙虚だから、自分に可能
性は無いって勝手に否定している。だからやらないんですね。それが事業じゃなくても何でもいいと思うんです。
自分では出来ないって勝手に決め付けてしまっていることをやっている人を見てカッコイイなぁって思って、自分を諦め
てる人が多いけど、そんなことはないんですよ。みんなスゴイ可能性を持っていて、実力も、できる力も持っているのに
変に謙虚なやつが多くてできないでいる。
僕としては、そういう奴らを「大丈夫、出来るって!」って自分の可能性を気づかせてその気にさせて、ドンドン挑戦して
いく奴らを増やしていく。自己実現、自分が本当にやりたいことを見つけて達成するっていう喜びっていうのを1 人でも
多くの人に感じてもらえるような動きをしたいなぁっていうのは思っていますね。
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自分の可能性を信じて「やれ」
- 最後に、読者の方々、若者へのメッセージをお願いします
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自分で自分の可能性をキチンと信じてやれ、ってことですかね。
たった 50 年くらい前を振り返って、日本で自分がやりたいと思うことを自由にできる人がどれくらいいたのか考えてみ
て下さい。今、自分達が好きに時間を使って、好きに動いて、っていうことができているのは日本で先人が戦後のひど
い状況から一個一個いろんなものを作ってきてくれて今それを自分らが享受しているからなんですよ。
それこそ道半ばで何かやりたいことがあって必死に努力していたけど特攻隊で自分の命を捧げて死んでいった人達も
いるんです。何とか自分の力で突破しようとして、一生懸命努力してきたけど、結局国っていうもののせいで自分の夢
を断念してしまった人だって死ぬほどいると思うんです。そういう人達が、そういう思いを次の世代にはさせたくないって
いう気持ちがあったからこそ今、僕達はこういう贅沢な時代を生きているんです。
だから、せっかく先人達が、自由に行動できて、食うものにも困らないそんな世の中を作りたいと思って、頑張ってき
て、やっとそういう世の中になっているのに無気力だとか、やりたいことがないだとか、何か挑戦するのがかったるいだ
とかそんなこと言ってる場合かって話なんですよ。
これだけ先人達が条件をそろえてくれて、挑戦できる世の中を作ってくれているのにそれで挑戦して何かを残していか
ないと、先人達に申し訳ないと思います。だから、この状況に感謝して、可能性を信じてやれってことですね。
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- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。
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編集後記
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葬儀サポートだけでなく、育児情報サイトの「産むぜ!ベイビー」や子育て支援サービス「OYAIKU」など、
これからの少子・高齢化社会をサポートする新サービスを展開していくアクトインディ!
「志」ある生き方を。あなたも自分の可能性を信じてみませんか?
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『アクトインディ株式会社』 URL: http://www.actindi.com/
『葬儀サポートセンター』 URL: http://www.sougi-support.net/
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